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No.21 過去に戻れたらあの子にプレゼントを贈りたい

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クラスカーストはいつの時代にもあったよね

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幼い頃はとても大人しくて、大人からはいつもぼーっとしてると思われているような子でした。

家ではよく喋る子だったみたいですけどね。

また、早生まれのせいか、背も小さく、動きも実際にトロく、運動神経はお世辞にも良いとはいえませんでした。

そんな私ですからクラスでは当然目立たない存在です。

クラスでは人気のある子は運動ができたり、かわいかったり、それと上に兄姉がいる子が多かった気がします。 とにかく活発な子が人気でした。

あとは団地の子。
同じ時期に入居した家族が多かったため、同世代の子供たちがたくさんいました。

多数派のせいなのでしょうか?積極的な子が多かった気がします。

40年前の小学校一年生ですら、このようなクラスカーストは存在していました。 人気者と、その取り巻き、そして圏外。

上に兄姉もおらず、団地組でもなく、トロくて地味な私は当然圏外です。

誕生日会の悪夢と天使

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小学校一年のとき、その月に生まれた子を祝うお誕生日会が毎月行われました。

私は3月生まれなので最後の月です。

メインイベントはその月生まれの子が前に出て、その他のクラスの子がそれぞれ好きな子に手作りのプレゼントを渡す…という一部の子にとっては悪夢のようなイベントです。

プレゼントはあげたい子だけが用意するという形だったので、全員というわけではありませんでした。

まだ幼かった私はそのイベントの残酷さに当時は気付いていませんでした。

運の悪いことに3月生まれにはクラスカーストトップクラスの子が複数いました。 当然プレゼントはその子たちに集中します。

地味な私の存在はほとんどの子から無視されました。

「一つももらえないかも…」ちょっと泣きそうになったそのときです。

クラスで私と1、2位を争うぐらいおとなしいくみこちゃん(仮名)が折り紙で作ったペンダントを迷いながらも私にくれたのです、天使降臨です。

ちなみに私はくみこちゃんにプレゼントはあげていません…

なぜならぼけっとしていた私は、いつも誕生日会のことを失念してしまい、プレゼントを用意したことがなかったからです。

なので貰えないのも今となっては当然です。

でももし作っていたとしても、他の子のように人気のある子にあげてしまっていたかも。
くみこちゃんも本当は他の子にあげたかったに違いありません。

でも誰からももらえていない、泣きそうな私に気がついて、プレゼントをくれました。

くみこちゃんは本当に心優しい子なんだと思います。

くみこちゃんのおうち

くみこちゃんのことを書きます。
くみこちゃんは、比較的近所に住んでいました。

家にも遊びに行きましたが、今考えるとかなりボロボロなおうちでした。 部屋も細長い部屋が一部屋で、でも幼い私たちはそんなことは一切気にせず遊びました。

ただ私自身、くみこちゃんの家が貧乏だとかそんなことは当時全然思っていませんでした。

くみこちゃんによく似た痩せたお母さんもいつも暖かく迎えてくれました。

大人になって知ったのですが、ご両親は働いてなかったそうです。
もしかしたらなんらかの保護を受けていたかもしれません。

くみこちゃんは、中学を卒業後定時制高校に通い、そのまま就職したようです。 ご両親のためだと思います。

地元にいるとき、偶然会ったときに立ち話くらいはしましたが、今は連絡先もわからずどうしているかわかりません。

思い出して切なくなってきました。
もし、いま小学校一年生に戻れたら、くみこちゃんにプレゼントを渡したい…

くみこちゃん、元気にしてるかな? 結婚とかしてるのかな? また会っていろいろ話したい。

くみこちゃんがどうかしあわせになっていますように!

あとがき

昔の友達のことを思い出して書きました。
40年まえの話ですが、ずっと忘れずに覚えています。
大切な思い出です。

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